責任感は技量の差を超える
あえて「研究」タグで投稿する。
昨日、会社の子が企画したライブイベントを見に行った。
「前に1回やってて今回2回めで、いろんな人が乗るし(なんとなく書いたけど「乗る」はギョーカイ用語だな・・出るから、と言っていたはず 笑)面白かったからまた今回も行こうと思ってて、よかったら一緒に。」と誘ってもらって、4時間って長いから疲れたら帰るねと酷い予防線を張りつつ行ってみた。
なかなかおもしろかった!結局最後まで飽きずに見てたし。
で、考えさせられた。
ダンスやる子とバンドとがいて、個人個人のレベルやパフォーマンスはさまざまだったのだけど
- 技量はない(歌ってる体なんだけど最初から最後まで何言ってるか全然わからない)、客煽りとか髪をかきあげながらとかパフォーマンス面ばっかりな人
- 技量がぜんぜんない(歌ってるんだけど1曲めで疲弊したのか2曲め以降はピッチ不安定だし声も出ない)うえ、なにか申し訳なさそうな人
- 技量はそこそこあり(というか、たぶん普通にうまい)、だけど楽しんでやってるのか見せつけたいのか等々、あちら側とこちら側で何のコミュニケーションも発生させずにやっていて何も伝わってこない人。
- 技量はいまいちぽい(ポップスばかりだったので実のところ良し悪しはよくわからない。でもビート感が出ないベースとかフィルインで遅れを出したのを次で帳尻あわせるっていうのをちょいちょいやるドラムとか、さすがにそれはマズイだろ?レベル)けど、パフォーマンスで見せたり自分たちがとにかく楽しんでいる人
- 技量はそこそこあり、パフォーマンスレベルは低くないところを目指しつつ、巻き込まれに来るお客さんも取り込んでみんなで楽しもうと考えて衣装やら何やらいろいろやってる人
- 技量がかなりあり、パフォーマンスレベルも高いところを目指しつつお客さんを楽しませようという気持ちをもってやってる人
- 技量がすごく高く、そのレベルでお客さんを圧倒し惹きつける人
きれいに分類はできてないけど、こんな感じ。で、「あ、わたしはこれでいうと5、できれば6を目指したいのだな」と思った。
なので、練習が必要。
7はいまさらもう無理だから、いいや(笑)
4がだめなのは基礎レベルに致命的欠陥があるっていうところ。管楽器だったら息の入れ方がおかしくて雑音が多すぎて、シューシューいってるだけで音になってないやつ。音とか匂いとかって逃れられないので、むやみに垂れ流すのは本当に勘弁してほしい。ゴミぶつけたいレベル。まあ今回はわざわざ好き好んで行ったので心構えもあったし、イベントの性質上そんなに怒ることもないけど・・・って、どこまで偉そうなのだ、わたし(笑)
2もけっこう問題。人前に立つならその責任は果たさねばならないのだと思う。足を運んでくれた他人の時間(場合によってはお金も)を奪っているのだし「自分たちの楽しみにつきあってくれてありがとう」なのか「俺を見ろ!!」なのか「練習の場として使わせてもらいます」なのか「時間を共有するんだし、みんなで楽しもう」なのか・・なんでもいいけど持ち時間は埋めてくれ。埋まらなくてもいいけど、せめて埋めようとする努力はしてくれ。
これはもちろんフロントマンだけに責任があるわけじゃなく、フロントマンはどうしたって目立つから全体の印象を作っちゃうという意味で責任は少し大きいかもしれないけど、支えてくれるサイドマンがいなくては成り立たないのだしサイドマンにはフロントマンを盛り立てる責任というのは大いにある。問題だと思ったのはフロントマンが途中から申し訳なさそうになっちゃったことよりも、そうなったときにサイドの技量のある人がフロントを盛り立てようとする意識をみせず「まあこんなもんでしょ、俺ら素人だし」という様子だったこと。あんたがそこそこうまいのは分かったよ。でもそうじゃない、それじゃあなんの責任も果たしていない。
責任感、だいじ。わたしはこういうところ厳しいのかもしれないけど、でも譲れない。
で、これ、有料か無料か、内輪イベントかお客さんをいれる公開イベントなのか、そのへんで勝手にやるのかステージとしてやるのか、演者がプロかアマチュアか、なんてまったく関係ない。
さらにいうと、こういった趣味・芸事の話か、一般の仕事か、相手が会社か個人か、人数の大小、なんてことでの違いもないのだ。
仕事がきちんとしてる人はこういう場でもやっぱりきちんと役割を果たしていたし、適当だなこいつっていう人はやっぱりそういう感じだった。アラフォー以上が中心にいるバンドはそういう感覚をもちやすいのかもしれない。若いうちはそこまで考えられないよね、それが経験の差っていうやつか。人間性ってすべての活動にちゃんと表れるのね。
1と3は論外なので、特になにも。
というわけで「なにごとも責任もってやりましょう」っていう感じのまとめでいいかな。(いいのか?)
弊社に面白い人けっこういるんだなっていう発見にもなったけど、いろいろ考えさせてもらったし良いイベントだったってことですね。主催には(余計なことは言わずに)明日、ありがとうってメールしとこう。